EVR-323OS-00-R0出荷開始!
- Toshiyuki Beppu
- 2021年4月17日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年1月17日

ヘッドホン・ドライバに使用したバッファレス&レギュレータレス&OS-CONカップリング仕様 EVR-323OS-00-R0 を出荷開始しました。
ヘッドホン・ドライバの製作に取りかかった時点では、EVRはレギュレータ付き構成としていました。EVR-323に用いている新日本無線 MUSES 72323 電子ボリューム IC は、電源のリプルにメチャメチャ影響されます。わずかなリプルでシャリシャリとした固い音になります。ですので、レギュレータは必須です。
そこで、EVR-323ではシリーズ・レギュレータを採用しました。使い勝手を考えれば、入力電圧範囲を広く確保しなければなりません。そのためには、シリーズ・レギュレータは必然的選択です。
シリーズ・レギュレータの回路は、私が試した中でベストの構成としました。基準電圧に新日本無線のシャント・レギュレータ NJM7400を、電圧制御トランジスタに東芝 2SA950 / 2SC2120 を用いた一石レギュレータです。

それでも、音的には、シャント・レギュレータを採用したかった。
とは言うものの、MUSES 03の強力な出力をドライブするためには、常時 ±450 mAもの電流を消費します。どう計算してもシャント・レギュレータでは、入力電圧範囲を確保できません。
ところが、バッファレス構成となればレギュレータは、MUSES 72323 に電流を供給するだけです。ヒートシンクを用いれば、入力電圧範囲も確保できます。
そこで、シャント・レギュレータ基板 SKVL_5 を作製しました。

このSKVL_5も当初は、電圧リミッタとして開発しました。ですが、こちらも変遷の末、シャント・レギュレータとしてデビューです。
バッファには SKHP-03E2を使いました。チャネルあたりMUSES 03をパラレルで使用したヘッドホン・アンプ基板です。MUSES 03の電源投入時のショックノイズ防止回路も備えています。

音は、これまでに作ったヘッドホン・ドライバの中で最高です。お勧め致します。